毎月、アルバイトの希望を紙で集めて、空いているマスを埋めるようにシフトを組む。英語や資格の勉強は、やる気がある日だけ進んで、忙しい週が続くと止まってしまう。乾いた洗濯物は、毎日のようにたたんでしまう。どれも「一度やれば終わり」ではなく、くり返し続く作業です。
ここで言う「自動化」は、難しい仕組みを作ることではありません。集める、思い出す、たたむといった作業のうち、道具や仕組みに任せられるところを任せて、自分が考えたり手を動かしたりする回数を減らすことです。
この記事では「アルバイトのシフト作成」「英語・資格の勉強」「洗濯物たたみと衣類の整理」の3つについて、今のやり方と、道具に任せる方法を順番に紹介します。

1. アルバイトのシフト作成を自動化する

どんな困りごとか

飲食店などの店長や、シフトを任されている方にとって、シフト作りは毎月・毎週やってくる作業です。
希望の紙が出そろうのを待ち、出ていない人に声をかけ、忙しい曜日に人が足りているかを見ながら組んでいきます。
決まったあとに「やっぱりこの日は無理になりました」と連絡が来ると、組み直しと連絡をもう一度くり返すことになります。

今のやり方

多くのお店では、希望を紙やメッセージで集め、手書きの表や表計算ソフトに写してからシフトを組んでいます。
できあがったシフトは紙で貼り出すか、写真を撮ってグループのメッセージに送る形が多く見られます。

自動化の方法

考え方は、希望の回収・作成・共有を、1つのアプリの中で続けて行える形にすることです。

  • 必要な人数を決めておく:曜日や時間帯ごとに、何人いれば回るかを先に書き出しておきます
  • 希望はスマートフォンで出してもらう:スタッフが自分のスマートフォンから希望を出せるようにし、紙を集める・写す作業をなくします
  • 足りない時間帯を見ながら組む:集まった希望を一覧で見て、人の過不足を確かめながらシフトを決めます
  • アプリで共有する:決まったシフトはアプリで知らせ、変更の相談もアプリのメッセージにまとめます
  • 勤怠とつなぐ:勤怠や給与のシステムを使っている場合は、シフトのデータを出力して入力し直す手間を減らします

使う道具の例

道具は、シフト管理のアプリやサービスです。選ぶときは次の観点が目安になります。

  • スタッフ側の使いやすさ:スタッフが普段使うアプリで希望を出せるか、操作に慣れていない人でも迷わないか
  • 料金のしくみ:スタッフ1人あたりの料金か、少人数のときの料金はどうなるか
  • 勤怠や給与とのつながり:シフトだけでよいか、勤怠や休暇の管理もまとめたいか

「Airシフト」は、希望シフトの収集、人の過不足や概算の人件費を見ながらのシフト作成、メッセージでのシフト調整、スタッフへの共有ができると公式サイトに書かれています。スタッフはアプリ「シフトボード」と連携して使います。料金はスタッフ1人あたり月額330円(税込)で、スタッフが2人以下なら一律月額990円(税込)、初期費用は無料です。使い始めた月と翌月の2か月は無料で、期間が終わっても自動では課金されないと案内されています(2026年10月時点・公式サイト)。
「シフオプ」は、シフト希望の収集から作成・共有・調整までを行え、複数店舗でのスタッフ共有や、勤怠・給与システムへのシフトデータの出力にも対応していると書かれています。店舗やスタッフが多い会社の候補になります。
「ジョブカン勤怠管理」は、スマートフォンやパソコンからのシフト申請と、申請をもとにしたシフト作成ができ、出勤管理や休暇申請の管理と組み合わせて使えると案内されています。30日間の無料お試し期間があります。
なお、確認した公式ページでは、希望をもとに「シフト案を自動で作る」とはっきり書かれたものは見当たりませんでした。最後の判断は店長が行い、その前の集める・写す・知らせる作業をアプリに任せる、と考えると選びやすくなります。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。

2. 英語・資格の勉強が続かないのを自動化する

どんな困りごとか

仕事や家事の合間に英語や資格の勉強を始めたものの、気づくと1週間以上止まっていた、という方は少なくありません。
忙しい日が続くと「今日は何をやる日だったか」を考えるだけで疲れてしまい、どこまで進んだかも分からなくなります。
止まった期間が長くなるほど、再開するときの気持ちの負担も大きくなります。

今のやり方

多くの方は、テキストや問題集を買い、時間と気力がある日に開いて進めています。
進み具合は頭の中で覚えているか、手帳に書いている程度で、次に何をやるかはその日に決めることが多いのではないでしょうか。

自動化の方法

「いつ・何を・どれだけやるか」を毎日考えずに済むように、学習アプリに任せるのが基本の形です。

  • 時間を決めて通知を入れる:通勤中や寝る前など、毎日同じ時間帯に学習アプリの通知が届くようにします
  • 1回を短くする:5分や1講義など、疲れていても終えられる長さを1回分にします
  • 続きから始められる道具を使う:前回の続きにすぐ戻れる、間違えた問題を優先して出してくれる、といった機能があると、何をやるか考える手間が減ります
  • 進み具合を見える形にする:学習時間や進み具合が記録される道具を選び、週に1回だけ振り返ります

ポイント

止まってしまった日は、取り戻そうとせずに「1回分だけ」再開するほうが続けやすくなります。予定を詰め直すより、通知の時間をそのまま守ることを優先します。

使う道具の例

道具は、英語の学習アプリと、スマートフォンで学べる資格の通信講座です。選ぶときは次の観点が目安になります。

  • 1回の短さ:スキマ時間で終えられる長さに分かれているか
  • 進み具合の管理:学習時間や進み具合、苦手な問題が記録されるか
  • 無料で試せる範囲:無料体験や無料講義で、続けられそうかを先に確かめられるか

英語なら、「スタディサプリENGLISH」は全コース1回3分から学べ、TOEIC® L&R TEST対策や日常英会話、ビジネス英語のコースがあると公式サイトに書かれています。新日常英会話コースのベーシックプランは月額2,178円(税込)で、初回1週間の無料体験があります(2026年10月時点・公式サイト)。
「abceed」は、無料のFreeプランで学習時間の計測や教材の音声を使え、Proプランでは予測スコアや英語力の分析、教材の使い放題などが使えると案内されています。
資格の勉強なら、「資格スクエア」はスマートフォンで講義を見られ、宅建講座では過去問演習アプリで、間違えた問題を優先して出す機能が使えると書かれています。無料会員登録で60講義が見放題です。
「アガルートアカデミー」は、公式アプリ「AGAROOT Learning」で講義動画のダウンロードや倍速再生、学習進捗の管理、前回の続きへのアクセスができると案内されています。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。

3. 洗濯物たたみ・衣類の整理を自動化する

どんな困りごとか

共働きや子育て中の家庭では、洗濯物をたたんでしまう作業が、ほぼ毎日のように発生します。
洗う・干すは洗濯機や乾燥機に任せられても、たたむ作業は手で行うしかないと感じている方が多いのではないでしょうか。
季節の変わり目には、コートやニットの洗濯と衣替えも重なり、クローゼットの中が片付かない原因にもなります。

今のやり方

乾いた洗濯物をまとめて取り込み、1枚ずつたたんで、家族ごとの引き出しに分けてしまう方法が多く見られます。
コートなどの大物はクリーニング店に持ち込み、受け取りに行く日を気にしながら過ごすこともあります。

自動化の方法

考え方は、「たたむ」作業そのものを減らす収納に変え、大物と季節の衣類は外に任せることです。

  • 掛ける服を決める:シャツやブラウス、パンツなど、干したハンガーのままクローゼットに移せる服を決めます
  • ハンガーをそろえる:干すときと掛けるときで同じハンガーを使い、取り込んだらそのまま掛けられるようにします
  • たたむ物を絞る:下着やタオルなど、たたむ物は「箱に入れるだけ」でよい収納にします
  • 大物は宅配クリーニングへ:コートやニット、ふとんなどは、家から送れる宅配クリーニングに出します
  • 季節の衣類は預ける:保管付きのコースを使うと、シーズンオフの衣類をクローゼットの外に出しておけます

使う道具の例

道具は、同じ種類にそろえたハンガーなどの収納用品と、宅配クリーニングです。宅配クリーニングを選ぶときは次の観点が目安になります。

  • 返ってくる形:たたんだ状態で届くか、ハンガーに掛けた状態で届けてもらえるか
  • 保管の有無と期間:シーズンオフの衣類を預かってもらえるか、どのくらいの期間か
  • 料金のしくみ:点数ごとのパックか、送料や保管料は別にかかるか

「プラスキューブ」は、プレス機で立体的に仕上げ、ハンガーボックス納品のオプションでたたまずにハンガーで届けてもらえると公式サイトに書かれています。キューブセレクトは5着12,100円で送料無料、ハンガーボックスは1箱3,850円です(2026年10月時点・公式サイト)。届いたらそのままクローゼットに掛けたい方の候補になります。
「リナビス」は、衣類の宅配クリーニングで12か月の保管が無料と案内されており、ふとんや革製品もまとめて頼めます。
「モクリン」は、最長10か月の保管が無料で、シミ抜きや毛玉取りなども無料と書かれています。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。

自動化を始める前に気をつけたいこと

  • スタッフの個人情報:シフト管理のアプリには、スタッフの名前や連絡先、働ける曜日が集まります。誰が見られるか、辞めた人の情報をどう扱うかを先に決めておきます
  • 無料期間と更新:無料体験には、終わると自動で有料に切り替わるものと、切り替わらないものがあります。申し込む前に、更新の有無と解約の方法を確かめておきます
  • 宅配クリーニングの取り扱い:素材や付属品によっては受け付けていない衣類があります。送る前に取り扱いできる品と、送料がかかる地域を公式サイトで確かめます

注意

シフトのアプリに切り替えるときは、スマートフォンの操作に慣れていないスタッフが取り残されないよう、最初の1回は紙と並べて使うなど、移行の期間を設けると安心です。

よくある質問

スタッフが数人の小さなお店でも、シフト管理アプリを使う意味はありますか?

スタッフが少ない場合の料金を用意しているサービスや、無料で試せる期間があるサービスもあります。人数が少なくても、希望を集めて写す・変更を連絡する手間がどれだけ減るかで考えると判断しやすいです。

学習アプリの通知を無視してしまいます。どうすれば続きますか?

通知の時間を、通勤や歯みがきの後など毎日必ずある行動の直後にすると、思い出しやすくなります。1回分を短くして、通知が来たら「1回分だけ」開くことを目標にするのもおすすめです。

英語のアプリと資格の通信講座、どちらを選べばよいですか?

英語力そのものを伸ばしたい、TOEICの点数を上げたいならスキマ時間向けの英語アプリ、取りたい資格が決まっているなら、その資格の講座がある通信講座が向いています。無料体験や無料講義で、自分の生活の中で続けられそうかを確かめてから決めると安心です。

家の洗濯物を全部ハンガー収納にするのは難しくありませんか?

全部を変える必要はありません。シャツやパンツなど掛けやすい服から始め、クローゼットに入りきらない分はたたむ収納に残すなど、家の広さに合わせて少しずつ変えるのが続けやすい方法です。

まとめ

この記事のポイント

  • シフト作成は、希望の回収・作成・共有を1つのアプリにまとめ、紙を集めて写す作業を減らす
  • 勉強は、通知の時間と1回分の長さを決め、続きから始められる学習アプリに「何をやるか」を任せる
  • 洗濯物たたみは、ハンガーのまま掛ける服を増やし、大物と季節の衣類は宅配クリーニングに任せる

今日ひとつだけ試すなら、洗濯物のうち「ハンガーのまま掛ける服」を3種類だけ決めてみるのが、道具を買わずに始めやすい一歩です。